私は、64歳の日本人日本語教師です。今、シェムリアップのHikari共立語学スクールの寄宿舎に住んで働いています。カンボジアでは校舎、先生ともに足りません。
実際に各地の小学校を訪問し、現状報告をしていきます。
名称:オーサンダーニア小学校
所在地:ププレアビヒア州チャオムクサーン郡ヤン町アンテンオーダー村
シェムリアップ(アンコールワットの街)から自動車で約3時間。(道なき道を行きます)
学校規模
トタン木造4室の校舎
校舎の問題点です。
・教室は4教室ありますが、通常の教室の約半分の大きさしかなく、非常に狭いです。
・狭さとトタン屋根の関係で、非常に暑く我慢が出来ない時は外に出て授業を行っています。
・雨の日はトタン屋根の雨音で授業は不可能です。
・床が無く地面そのままなので、雨の日は泥濘になる。転びやすいし、教科書を落とすと使えなくなる。
先生や生徒さんに聞きました。
近隣4つの村(約4,000人住んでいます)から生徒さんがやってきます。
通学時間は平均約2時間歩いてきます。
「向こうに見える山から毎日歩いてくる」と言われて驚きました。
生徒数:計135名
教師数:7名
写真右は、Nea SOKPea先生20歳。この学校に住み込んで先生をしています。
スマートフォンを持っているのは、校長先生だけ。
ここでは、クメール語の文字を教えています。学校にに通えない子供たちは、家族で会話はできるけれど、文字は書けないそうです。
公立学校ですが、来たくても来れない(遠い、校舎が狭い、先生が足りない)生徒さんがたくさんいます。
先生、校舎とも足りないのでカンボジアでは、午前(7時~11時)、午後(13時~17時)の2回に分けて(生徒さんの半数づつ)授業をしています。
「友達のいる人」と聞いたら全員が当たり前という顔をして元気よく手を上げました。みんな元気です。
日本では「いじめ」という問題がある、と説明しましたが、考えられないというような不思議そうな顔をしていました。(うまく伝わったかわかりません)
私の夢
先生はみんな口数が少なく、控えめで表情が柔らかでした。そして穏やかな目でみつめられて、私も穏やかな気持ちになりました。
彼らはみんな「ボランティア」です。この学校や近くに住んでいます。アルバイト(農業を手伝っています)をしながら教えています。
私は、ここの先生達と同世代の日本の若い人達に実際にここに来て、先生達と話をして欲しいと思いました。決して豊かではないけれど私たち日本人が学ぶことがたくさんあります。
これから出来る限りこの国の学校を巡って日本の若い人たちに向けて伝えていきます。
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