今日も校舎の建設支援候補地の資料になります。
建設候補地へ行くときは、校長先生などと連絡をとり、最寄りの街まで迎えに来てもらいます。
地図で示してくれたら自分で行きたいところなのですが、田舎の人では地図を使える人がいないので仕方がないという感じです。
あと車が通れる道や通れない道の判断も地図では判りにくいですので、迎えに来てもらうのが無難なのです。
このビデオの候補地オークルニューン小学校へ行くときも、最寄りの街まで先生に迎えに来てもらいました。
先生と街で合流した時に、ちょっと時間が気になったので聞いてみました。
私『学校までどのぐらい距離がありますか』
先生『ちょっとだけ』
嫌な予感がしました。
私『ちょっとってたぶん何分ぐらい?』
先生『ちょっとだよ、ちょっと』
先生の言葉に同行したKHJスタッフ全員が悟りました。 言葉には出さなくても表情で全員が同じ解釈をしたのがわかります。 すごく遠い可能性が高い、、、という事です。 こういうカンボジアで起こる事象の理解が早い事を«カンボジアIQが高い»というのです。
ここで先生に『いい加減なこと言うなよ!』というのは野暮です。
このぐらいの事でガタガタ言ってはいけないのです。 先生の言葉は『とても遠い』という意味で理解されちゃんと伝わっています。
あと1時間もすれば日が暮れて写真撮影が出来なくなると大急ぎで現地に向かいました。
幸運にもドライバーがKHJ最速のMr.ローでしたので悪路をすごいスピードで走ります。
先生は『一本道だから道に迷う事は無い』言っていたので、先導の先生も追い越してガンガン走ります。
しかし全然一本道ではなく、現地の人に道を聞きながらです。
かなりの悪路でしたが、最速のMr.ローのお陰で40分で到着、
もし私が運転していたら1時間以上はかかったはずです。
そんなこんなで無事に支援者にお送りする資料が作られたのです。
カンボジアって楽しいですね。
以下、オークルニューン小学校のビデオと情報です。
●位置
住所 カンボジア王国コンポントム州ソントック郡ブンロビア町オークルニューン村
下のリンクからグーグルマップで位置を確認できます。
しかし、衛星写真は古い情報ですので 学校を確認できませんが位置は間違いありません。
プノンペンから約 5 時間
●学校規模
村民で作った木造トタン屋根の校舎
(教室 2、半屋外教室 1、職員室兼先生住居)
3 名の赴任された先生は学校に住み込んでいます。
教員 3 名(校長含む)
総児童数 203 名
1 年生 62 名、2 年生 34 名、3 年生 31 名、4 年生 33 名、5 年生 26 名、6 年生 17 名
午前午後 2 部制
●要望
校舎建設支援、1 棟 3 部屋
ひとまず 3 教室で午前午後 2 部制の 6 学年の授業が可能です。
もし予算に余裕があれば 4 部屋を作り、職員室と先生 3 名の住む場所に 1 部屋を使わせてあげる事も良いと考えます。
3部屋でも、現在の木造が全く使えない事はありませんので、職員室と先生3名の居住部屋は 現在のまま使う予定です。
校長の希望は、とにかく3つの教室分の新校舎が欲しいという気持ちです。
●校舎の問題
現在の木造校舎の老朽化(風で校舎が揺れる)
雨天時の問題、雨風が強い場合は授業にならない(トタン屋根の轟音、雨漏り、雨の吹き込 み)
トタン屋根は錆びて穴が開いているが、建物の強度の問題で屋根に上がって修理する事ができない。
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