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執筆者の写真アオキ

交通事故と私の懺悔

先日、赤信号で警官が『とまれー』とやっている止まったら、後ろから車がぶつかってきました。

怪我はなかったけど、私のバイクの後ろはベコベコになってしまいました。

怒ってドライバーに詰め寄ると、

『ごめん、20ドルで許して』と言ってきます。


20ドルでベコベコになったバイクが修理できる訳ないので、

『そんな金いらねーから、この車に1発蹴らせろ!!コラ!!』

と私は食いつきます。

真面目に謝ったら許すけど、舐めた態度に腹が立ちます。


ドライバーは警察に賄賂を払い、警察はドライバーの味方です。

ドライバーと警察vs私って構図です。


結局、私が警察に脅され、20ドルを受け取らされ、車は行ってヨシ。

警察は『文句あるなら逮捕するぞ!』とまで言ってきます。


本当に納得いかなかったけど、警察に喧嘩売ると大変な事になるので泣き寝入りです。



ふとカンボジアに来たばかりの事を思い出しました。


ある日、日本人の車に乗せてもらっていました。

運転していたのは、お友達の日本人のお爺さんです。

そして空港の駐車場で事故を起こしてしまいました。


慣れないカンボジアで生まれて初めての事故です。 とてもビックリしました。

全くスピードが出てなかったのですが、ゴツンって衝撃は忘れられないです。


そして私は思いました。

ここは若い私が守らなければ!

私は義理堅いのです。


ぶつかった相手は若い穏やかなカンボジア人の人でしたが、

ここは私が必死に負けてはいけないとしっかりと抗議します。


私『これ100%アンタが悪いじゃねーか、ふざけんなよー』と

私は必死にケンカ腰です。

しばらくしていると近くにいたカンボジア人の人たちが集まって来ます。


ヤバイ囲まれた!

と思いましたが私の必死の抗議の結果、

車の修理代を30ドルを貰って和解としました。


家に帰ってから、

『あービックリした―』

『本当に場が治まって良かったー』

『アオキ君ありがとう、君がいたお陰で助かったよー』と

一緒に車に乗っていた日本人でビール飲みながらドキドキした心を静めていました。


しかし、安全なところで冷静に事故をよくよく思い返してみると、

完全にこちらが悪かった事に気が付きました。


要は、こちらからぶつけられに行って、相手に罵声を浴びせた上、30ドル奪ってしまったのです。

その時、私も気が動転していたのです。

しかし、やってしまったことはアタリ屋同然でした。


そして後日、車の壊れたところを修理しに行ったのですが、応急修理をして2.5ドルで済んでしまいました。

ほとんど傷も残っていません。


私はなんと罪な事をしてしまったのでしょうか。

私の懺悔の記録であります。


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